スタッフゆいこです。
3月6日、名古屋生活クラブさんによる「安全な食品選び」についての勉強会を開催しました!
名古屋生活クラブは、安全という観点から厳しい基準に照らした無農薬、低農薬の米・野菜・果物・牛乳・卵・肉・魚介・調味料・お菓子などの食品を主に扱う宅配業者さんです。
福島の原発事故後、名古屋でいち早く高性能放射能測定器を導入され、取り扱う食品の測定値をホームページや注文書などで公開。「未来につなげる・東海ネット」C-ラボ(市民放射能測定センター)も運営されています。
なかなかわからない、見えない食品汚染。スーパーでは聞いても産地はわからなかったり放射性物質の検査済みとなっていても数値はわからなかったり・・・。
漠然とした不安のなか、今回は名古屋生活クラブの社長さんに、放射能と食べもののお話をしていただきました。
社長さんは、何十年も前から反原発の運動をされており三重県の原発誘致反対運動に参加して押し返すことに成功した経験をお持ちの方!
様々な文献や論文を読んでいろんな方向から放射能について勉強されていて、豊富な知識をもとにした幅広いお話でした。
まず・・・人間の体の中には天然の放射性カリウムがすでに大人で4000ベクレル存在していること。で、一日80ベクレルのカリウムを食品から摂取しているのだそう。もちろん排出もしているけれど常に4000ベクレルくらいは体内に放射性カリウムがあるのです。でも天然なら影響はない、ということではなく放射性物質に変わりはなくてそれだけの被ばくは普通に体内で起こっているそうです。
これはびっくりでした。だから、1ベクレルのセシウムが危険とは思わない、とのこと。
ただ、放射性物質にはいろんな種類があってそれぞれに性質があり、アルファー線のウランやプルトニウムなどは紙一枚でも遮断できるため、いったん体内に入ると体の外に出て行かない・・・。
また、カルシウムに似た性質を持つストロンチウムなどは骨に沈着し骨ガンや白血病を引き起こします。
けれど、今回の福島の事故では、ストロンチウムはセシウムの1パーセントしか放出されなかったことがわかったそうです。少しホッ・・・。
とにかく私たちは現段階ではセシウムへの被ばく対策だけでよいようです。
ではその対策はどうすればよいのか?
多くの病気の要因と言われる活性酸素を除去する!
・・・・ってどうやって!?
答えは・・・抗酸化作用のある食べものを採る☆ のがよいそう。
ぶどうやごぼうなどの野菜の皮に多く含まれるポリフェノールや、ルイボスティーなど。
あとはセシウムの排出に役立ってくれるりんごのペクチン。これも皮に多く含まれます。
でも・・・皮は農薬や放射性物質が怖くてむかないと食べれない!ですよね・・・。
だからこそ、生活クラブさんでは生産者さんのわかる、無農薬のものを取り扱い、放射性物質もちゃんと測定し、消費者に安心を提示しているのだそうです。
素晴らしい・・・!
そしてそれは消費者のためだけではなく、生産者さんのためなんです。
いま、関東や東北の生産者さんは本当に苦しい状態にある・・・
わたしたちもわかってはいるのですが、子どもたちの口に入れることを思うとやはり名古屋より東の野菜には手が伸びないのが実状です。
でも、それはその野菜が放射能に汚染されているかどうかわからないから、見えないから、買えないのです。
きちんと測定してあって、安心が確認できれば、買えるのです。
産地で選ぶのではなく、きちんと測定し、安全を確認したものを売ること、買うことで、関東・東北の生産者さんたちを支援する。
その姿勢にとても共感しました!
まだまだこれからも放射能とは長い付き合いになりそうだし、不安がってばかりでは前は見えない・・・今回のお話を聞いて、少し自分にできることが見えた気がしました。
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みわこ (月曜日, 12 3月 2012 00:57)
うん。今回の話を聞いて、少し安心したと言う意見が多かった気がするね。
いやいや、でも油断は禁物。
引き続き、勉強していかないとね。
過剰になるのは避けたいけれど、子どもは無防備だから、大人が守らないと!
社長さんと三重県の原発誘致反対運動を
一緒にされていたという河田さん。
以前私が「遺伝子組み換え」の講習会を受けたときの
講師でした。
繋がってるね〜
ちょっと嬉しい発見でした♪