「食育」が心と身体を育む

スタッフのみわこです。

先日、千種生涯学習センター講座〜「食」でつながる家族の絆〜に参加してきました。

講師は名古屋短期大学保育科教授 小川雄二氏。

内容は『「食育」が心と身体を育む』。

なんだか、半歩の好きな香りがします♪

 

まずは、食を通して、子どもの能力を伸ばすことができるというお話。

なぜなら、食は五感すべてを同時に使う唯一の行為であり、五感を育てるには効果的であること。

そして五感を育てることで脳は鍛えられるということ。

 

その効果的な取り組みとしてこんな一例を紹介してくださいました。 

中津川市立北野保育園で、5歳児を対象に「お味見当番」なるものをスタートさせました。

お味見当番は、クラスを代表して当番さんが給食のお味見をし、各クラスに献立の紹介に回ります。

「きょうは、まーぼーどうふです」

「おやさいがシャキシャキしていました」

「ジューシーでした」

献立のみならず、食べてどう思ったのか、食感はどうだったか、感じたことを表現します。

 

次第に質問する子も出てきます。

「とうふは、きぬですか?もめんですか?」

「あおネギですか?しろネギですか?」

 

そうして、五感がとぎすまされていき、みりんやお出汁にまで、気がむくようになるそうです。

もちろん言葉の力も伸びます。

さらに自分に自身をつけることができ、

人の気持ち、自然の恵み、見えないものに気づくようになります。

 

 

そして、次にこれは最も大切なこと。

「食事はがんばって食べるのではなく、楽しく食べるもの」というお話。

そこで、楽しく食べるために知っておきたい体のしくみをいくつか紹介していただきました。

 

1つには食のプロセスに関わること。

自分で栽培する。収穫する。お手伝いする。

すると、脳にある「扁桃体」は、「食べてもよい」と判断するらしく

ゴーヤやピーマンだって、自分で栽培すれば、子どもは美味しく食べる!

 

また1つには、お腹の空くリズムを作ること。

ご飯の前には、血糖値が下がっている(=お腹が空いている)こと。

その為におやつと夕食の間に適切な時間をあけること。

血糖値はたった3gのデンプンで上がってしまうので、

食事前のつまみ食いには要注意です。

 

そして血糖値は上がりきるまでの所用時間が30分程度なので、

遅食いの子も早食いの子も30分前後で食事をする工夫をすると良いそうです。

 

では朝起きたとき、血糖値は下がっているはずなのに、

食欲がないのはどうしてなのか?

脳が目覚めてないからです。

 

そこで先生おすすめの手法が「10分早起き・簡単お手伝い」

我が家でも是非取り入れたい!

 

今回は、お手伝いの重要性やお腹の空くリズムなどを

体のメカニズムとして知ることができました。

食は、体や脳だけでなく、子どもの心を育てるということを

母は忘れていけないけれど、

その為にはちょっとしたコツが必要であるということを学びました。

 

お風呂掃除と違って、お料理は上達するので、褒めやすい♡

よし、明日は朝からお手伝い作戦!!がんばれ、私!

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コメント: 2
  • #1

    ゆいこ (火曜日, 05 6月 2012 22:11)

    「弁当の日」にも通じる、いいお話だったね♪

    お味見当番の取り組み、とてもいいなあ。
    小川先生のお話を聞いてから私も夕飯作りながら味見してもらったときに、「おいしい?」と聞くのではなく、「どう?どんな風?」と聞くようにしたよ。
    そしたら、「外側がぱりっとしててるのに、中がふわふわでじゅわーとしてておいしい!」という答えが!
    聞き方でこんなに答えが変わるなんて驚き。

    さて、うちも「10分早起き朝から簡単」お手伝い作戦頑張らなくては〜!

  • #2

    みわこ (土曜日, 09 6月 2012 17:00)

    ゆいこちゃんへ

    なんと!
    「外側がぱりっとしててるのに、中がふわふわでじゅわーとしてておいしい!」という答えが?
    すばらしい!

    私はついつい、くせで「おいしい?」と聞いてしまう(汗)
    私の語彙力が乏しい・・・

    朝のお手伝い、やれたりやれなかったり。
    苦戦しております。
    また、ゆっくり話しましょう♪